幼児クラスの手遊び6選
いつもの手遊びも、「何に見える?」「次はどうしよう?」というやりとりを加えると、子どもと一緒に広げられます。この記事では、幼児クラスで取り入れやすい6曲を、動きの例・使いやすい場面・YouTube動画とともに紹介します。
3〜5歳という年齢は目安です。指の動きや歌へのなじみ方には違いがあります。正確さや速さをそろえるより、それぞれが参加しやすい形で楽しみましょう。
この記事の要点
- 初めての曲は、ゆっくり一つずつ動きを見せます。
- 細かな指の形が難しいときは、手全体や片手の動きに置き換えられます。
- 二人組の遊びは、相手に触れない形でも楽しめます。
- 動画は保育者の準備に使う参考です。本文の「遊び方の例」と異なる振り付けもあります。
3・4・5歳児と楽しむ手遊び
1.キャベツのなかから
指を一本ずつ動かすことに興味が出てきた頃に。
遊び方の例
片手をキャベツに見立て、もう一方の手の指を出して青虫を表します。最後は両手を広げ、ちょうちょの動きにつなげます。指が思うように動かないときは、出しやすい一本だけを使っても構いません。
こんな場面に:虫の観察の前後、春の絵本や野菜の話につなげたいとき。
ひと工夫:大人が一方の手を見せてから、子どもの動きを待ちます。小指などを大人が無理に伸ばさず、「この指でやってみよう」と本人が動かせる形を選んでください。
YouTubeで見る(ほいくis)↗2.おべんとうばこのうた
食べものを思い浮かべながら。
遊び方の例
手でお弁当箱の形を作り、指や両手で食材の形・大きさを表していきます。食材の名前だけでは分かりにくいときは、遊びの前に絵や写真を見せておくとイメージを共有しやすくなります。
こんな場面に:遠足の話、食べものの絵本、ままごとにつなげるとき。
ひと工夫:箱の大きさを変える、食べものの形を子どもが考えるなど、見立てを広げてみましょう。知らない食材や苦手な食材があっても、食べることを求める時間にはしません。
YouTubeで見る(ボンボンアカデミー)↗3.やきいもグーチーパー
じゃんけんに慣れていない子も、手の形から。
遊び方の例
グー・チョキ・パーの形を作り、歌の終わりにじゃんけんをします。まずは大人の手を見て、同じ形を作るだけでも楽しめます。
こんな場面に:秋の遊び、芋掘りの話の前後、短い待ち時間。
ひと工夫:勝敗の理解を参加条件にせず、手が出たことや一緒に遊べたことを受け止めます。慣れてきたら「大人と同じ形を出す」遊びにもできます。勝った子だけが次へ進む形にしなくても、繰り返し楽しめます。
YouTubeで見る(ボンボンアカデミー)↗4.ミックスジュース
顔や体を使った見立て遊びとして。
遊び方の例
顔の部分を指し示す動きと、胸の前で両手を回して混ぜる動きを楽しみます。目や口に指を入れず、顔の少し前で示すだけでも遊べます。
こんな場面に:ままごと、果物や飲みものの話につなげたいとき。
ひと工夫:大人が「何のジュースにしよう?」と問いかけ、子どもが思い浮かべた果物を話してから始めても楽しめます。実際の飲食を伴わない、ごっこ遊びとして取り入れられます。
YouTubeで見る(ほいくnoteアカデミー)↗※ここで紹介しているのは手遊びの「ミックスジュース」です。「ぼくのミックスジュース」とは別の曲です。
5.グーチョキパーでなにつくろう
できる手の形を組み合わせて。
遊び方の例
左右の手をグー・チョキ・パーに変え、重ねたり並べたりして、動物や食べものなどに見立てます。左右で違う形を作るのが難しいときは、片手ずつ見せましょう。
こんな場面に:子どもの発想を聞きたい少人数の時間、製作やごっこ遊びの前。
ひと工夫:大人の答えを当てるだけでなく、「この形、何に見える?」と聞いてみます。動画と違うものに見えても大丈夫。できた形に名前を付けるところから楽しめます。
YouTubeで見る(ボンボンアカデミー)↗6.アルプス一万尺
動きの順番を楽しめる子と、ゆっくり。
遊び方の例
自分で手をたたく動きと、向かい合った相手と手を合わせる動きを組み合わせます。初めから一曲通そうとせず、短い動きの組み合わせを歌なしで試し、慣れたら歌につなげます。
こんな場面に:少人数の遊び、友だちとタイミングを合わせてみたいとき。
ひと工夫:触れ合いが苦手な子は、一人で手拍子をしたり、相手と距離を取って空中で動いたりして構いません。強く打ち合わせず、二人が合わせられる速さにします。
YouTubeで見る(ボンボンアカデミー)↗手遊びが続かないときに見直したいこと
動きが多すぎないか
歌と指の形と順番を同時に追うのが難しい子もいます。大人が歌い、子どもは一つの動きだけ参加するなど、することを減らしてみましょう。
速さを上げすぎていないか
「もっと速く」は一つの遊び方ですが、全員が好きとは限りません。ゆっくり戻したり、同じ速さを繰り返したりする時間も大切です。
やりたい気持ちを確かめているか
歌う、動く、見ている。どの参加も受け止めます。活動前に静かにさせる目的だけで長く続けず、短く楽しんだら次の予定を分かりやすく伝えましょう。
CDや譜例つきの本で準備したいとき
CD『てぃ先生の こどもがだいすき!あそびうた』
キングレコード/品番 KICG-8432
この記事の「キャベツのなかから」「おべんとうばこのうた」「やきいもグーチーパー」「ミックスジュース」「グーチョキパーでなにつくろう」を収録。遊び方の解説付きです。「アルプス一万尺」は、このCDの公式曲目には掲載されていません。
紹介動画と同じ音源ではありません。曲によって歌詞や演奏のアレンジが異なるため、使いたい内容と合うか曲目や商品説明を確認してください。
譜例と遊び方の本『はぐくむアタッチメント 0~5歳児の手あそび・歌あそび』
全国大学音楽教育学会 中・四国地区学会 編著/音楽之友社/ISBN 9784276313194
この記事の「キャベツの中から」「おべんとうばこのうた」「アルプス一万尺」「やきいもグーチーパー」「グーチョキパーでなにつくろう」を掲載。譜例とイラストで遊び方を確認できる保育実践書です。ピアノ伴奏譜だけを集めた曲集ではありません。
動画と資料について
リンク先は各投稿者のYouTube動画です。動画の公開状況や広告表示は変わることがあるため、活動前に内容を確認してください。歌詞や振り付けには地域・投稿者による違いがあります。この記事には歌詞全文・楽譜・動画の転載はしていません。
参考:ほいくis「キャベツの中から」、「やきいもグーチーパー」、ほいくnote「ミックスジュース」、保育士バンク!の親子で楽しむ手遊び解説、各動画、キングレコードと音楽之友社の公式商品情報。リンク・収録内容確認:2026年10月6日。